株の格言投信版
株には、多くの格言があります。投資信託を「長期・つみたて・分散」でゆるく気長に続ける際に役に立つ格言を集めてみました。
- 安く買って高く売る
- 辛抱する木に金がなる
- 卵は一つのカゴに盛るな
安く買って高く売る
まさに、核心を突いた格言です。投資信託の価値は、
評価額 = 購入口数 × 基準価額
ですから、銀行預金のように長期間保有すれば利子がついて増えるというものではありません。長期間保有すると基準価額が高くなる確率が高いというだけで、長期間保有すれば必ず基準価額が高くなる保証はどこにもないのです。高いリターンを得るためには、基準価額が安い時にたくさん購入して、基準価額が高い時に売らなければなりません。ですが、基準価額がいつ高くなるかは誰にもわからないので、長期のつみたてで高値買いの危険を避け、平均価額での購入を狙います。
まとまったお金があるとき、一刻も早く投資を始めなければならない、と焦る必要はありません。基準価額が短期間でどう動くかは誰にもわからないのですから、よく考えて、自分で納得した方法で始めてください。
辛抱する木に金がなる
これは、長期運用の重要性を示す格言です。投資信託は、短期間で利益を得る投資方法ではありません。できるだけリスクを避け、長い時間をかけて利益を狙います。
短期間の基準価額の動きは誰にもわからないのですから、日々の基準価額の動きにとらわれることなく、長期間辛抱して積み立てを続けることで、利益を得ることができるはずです。
卵は一つのカゴに盛るな
卵を一つのカゴに盛ると、万一カゴがひっくり返ったら、すべての卵が割れてしまいます。
同じように、すべての資金を一つの資産(例えば日本株式)に投資すると、万一、日本株式が暴落したら非常に大きな損失を被ります。そこで、いろいろな資産(例えば、日本株式、日本債権、先進国株式、先進国債券)に分散して投資したほうがいいということです。例えば、先進国株式が暴落したときに、日本債権が持ちこたえてくれていれば、その分、損失が小さくなります。
また、基準価額は日々上下していますので、すべての資産を一括で投資すると、高値で買ってしまうかもしれません。長期間、一定額をコツコツ積み立てていけば、基準価額が下がった時は多くの口数を買えますし、基準価額が上がった時は少しの口数しか買わないことになるので、結果的に平均的な価格で買うことができます。
分散とつみたての重要性を示す格言です。